こメ。

いつものバス停にて――


「キョ〜からチャレンジザトリプルっ!」

イブキがアイスチェ〜ンのイベントを叫びながら、


「おんなじネダンでダブルがトリプルにっ⁉︎ いいよねぇ〜……アイスはいいよ〜」

イブキの脳裏にさまざまなフレ〜バがつまったアイスショ〜ケ〜スが思い出される。


「いっそG20にはアイスだして、きおんが35ドこえたたゼ〜キンでアイスくばるべきだよねっ! そ〜すればネッチュ〜ショ〜もなくなるよっ!」

イブキがそんな小学生並のアイディアを思い付いている隣では、


「スマホを水没させたときの対処法?」

月夜がネットユ〜ザ〜の声を集めた、裏技的な解決法が集められた記事を読んでいた。


「水没したスマホは生米に埋めると復活する? そんな方法あるんだっ⁉︎」


「お米ってなんにもよく合うし……まさかスマホとも相性が良いなんて……」

月夜は頭の中で生米の中にスマホを『ずぼっ!』と埋める様をイメ〜ジする。


「こんな感じで埋めて一日でなおるんだ〜……修理に出すとすっごい高いモンね〜」


「……月夜」


「ん?」


「おコメのなかにいれてもスマホなおんないよ」


「なおるわよっ! だって、お米よなんにでも合うし」


「おコメがなんにでもあうのはイブキさんもおもうけど……スマホはなおんないよ」


「な、なおるわよ。だって牛丼の六割はお米でできてんのよ」

少し自信を失いつつ、


「まあ、おコメのほかんばしょってすずしくってシッケがないから、たぶんそ〜ゆ〜のでなおったんだとおも〜けど……」


「お米関係ないの?」


「ないよ。まずデンゲンおとして、バッテリ〜はずせるならはずすして、なかのミズがでやすいよ〜なカクドですずしくって、シッケのないトコでカンソ〜……あれ? おコメに『ずぼっ!』してコメビツのなかっていがいにこのカンキョ〜?」


「やっぱりお米は合うのね!」

なぜかそんな結論になってしまうのだった。

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