ちゅぱかぶラ。

 いつものバス停にて――


「ペリカンがお昼ごはんの邪魔をしてくる?」

 月夜がそんな動物系動画を見ていた。


「なにかしら? 食べてると寄ってくるとか??」

 足元で小鳥が地面をつつきながら、見上げてくる姿をイメ~ジしながら、


「あっ! 違うっぽい」

 動画サムネ――椅子に座った男性と同じぐらいのデッカイ鳥――ペロカンが嘴を男性の頭にのせて全身を摺り寄せてじゃれてる姿。


「う~ん……ペリカンってこんなにおっきいのね~……」

 そんな事を言っている月夜の隣では、


「あ、あの……」

 イブキが何かの記事を読みながら、驚愕していた。


「あのデンセツのモンスタ~――チュパカブラのショ~タイがハンメ~っ!? たしかチュパカブラってアメリカのしたのほ~にシュツゲンして、キュ~ケツすんだよね! やっぱし、むかしからいるキュ~ケツキのいきのこりか! または……きちゃうかなぁ~……ウチュ~ジンとかチテ~ジンのハッピョ~っ!!」

 ワクワクしながらそういうと続きを読み進める。


「そのショ~タイは――アルマジロ?」

 家畜の腹部に喰らいついているいる動画。


「まあ、超常現象の正体なんてそんなモンよね~。オバケも全部見間違いか勘違いよ」


「ん? オバケはいるよ! ほら――」

 そういってスマホにオカルト動画を映すと、プイと横をむく月夜だった。

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