よ~じン。

 いつものバス停にて――


「セブンのだいいちだんは9698エンかぁ~」

 イブキがゲ~ム系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「15のときみたいにDLCこみフルパッケ~ジとかでそ~だけど……」

 金髪で大剣をもった青年の画像を見ながら、


「15のときみたいにやっぱし、こうはんの3コとりやめ! とかになるカノ~セ~あるしなぁ~……そもそも3サクちゃんとでるかもアヤシ~……まあ、でればかうけどねぇ~」

 イブキが完全に信者の発言をしている隣では、


「う~ん……なんとかならないかしら?」

 月夜がなにかの記事を読みながら、そんな声を洩らした。


「ん? どしたの??」

 イブキが何気なく聞くと、


「大統領になりたいのよね〜」


「な、なんでトツゼンっ!?」


「大阪のサミットに合わせてタマゴかけゴハン屋さんが各国首脳は無料になるサ~ビスやってんのよ」


「へェ~……えっ! そんだけ? それだけでトップになりたいの??」


「悪い?」


「わるくはないけど……ムリじゃない? もうジカンないし、そもそもネンレ~もだめだし……」


「そっか~……じゃSPでもいいみたいだし、SPでいいわっ!」


「ハ~ドルすこしさがったけど、そっちもムリだとおもうよ」

 フリマアプリで黒服を探し始めた月夜にそういうイブキだった。

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