にほんふしんしゃじょ~ほ~せんタ~。

 いつものバス停にて――


「う~みゅ……これってジケンなの?」

 イブキがネット記事を見ながら、そんな声を洩らした。


「どしたの?」

 隣でステ~キチェ~ン全店でカレ~を展開という記事を読んでいた月夜が興味をもった。


「んっとね……ニホンふしんしゃジョ~ホ~センタ~にオンナのコをつれたおばさんがゲコ~チュ~のべつのオンナのコにミズでもかいなさいって100エンわたしたんだって」


「へぇ~……それが?」


「ん? それがフシンシャなんだってさぁ~」


「まあ、変な事件多いし……」


「これでフシンシャなら、ハゲのオッサンがあるいてたとか、チビのオッサンがスマホいじってたとか、チビデブハゲのオッサンがいたとかもジケンになりそ~だよねぇ~」


「最後のいただけでっ!?」


「ヤンキ~があめのなかイヌひろってたとかもいまならツ~ホ~されそ~」


「漫画ではよくある出来事なのにっ!」


「オトコのヒトにはいきぬくいジダイだよねぇ~……とくにオッサン」


「怪しいって思っちゃうとどんな人でもそう見えちゃうからね~」


「ぜったいあやしくないオッサンってどんなかんじなんだろぉ~?」


「ずっとニコニコしてるとか?」


「それニヤけたオッサンがいるってツ~ホ~される」


「仏のような顔立ち」


「サト~ジロ~はフツ~にツ~ホ~されそ~」


「動物に好かれるとか」


「まちなかにそんなにいなくない?」


「う~ん……じゃ、無理かな~……オッサンはもう通報されるものってあきらめたほうが……」


「まあ、このキジのヒトはオバサンだけどね~」


「今までの会話全部台無しっ!!」

 意味のない会話だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る