あいえすえス。
いつものバス停にて――
「牛皿麦とろ御前……これ見ると夏がきたっ! って気がするわね~」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「あとウナギが増えてきても夏って気がするわね。絶滅絶滅って騒がれだしたから、受注生産とかにして大量廃棄しない感じで数を増やしたいわね。もしウナギがいなくなったら、この世界のいいところベスト一〇の一個がなくなっちゃうわっ!」
月夜が勝手な基準でつくったそんな名簿の心配をしている隣では、
「フツ〜のヒトでのウチュ〜ステ〜ションにいくことができるっ⁉︎」
イブキがテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「はやければ2020ネンに380マンエンはらえばウチュ〜ステ〜ションにとまれる……。ねだんもそんなにたかくないなぁ〜……ウチュ〜かぁ〜……」
イブキは動画でみた景色の中でプカプカ浮いてる自身の姿をイメ〜ジする。
「ウチなら三八〇万円ぶんの牛皿とろ御膳かな〜」
そんな月夜の呟きでイメ〜ジは牛皿の山にかわる。
「え〜! ウチュ〜だよ! ヒトのカクシンがあんだよっ‼︎ いってみたいじゃん」
「そう? お肉食べたら幸せになれるわよ」
「ウチュ〜にいったらニュ〜タイプになれるよっ!」
「ウチは肉かな〜」
価値観が違いすぎる二人だった。
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