しゅ〜しゅク。

いつものバス停にて――


「山盛りの牛タンが九〇〇グラム完食で無料っ!」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「今日までか〜もうちょっと早く知ってれば……関西の店舗だし……」

残念そうに言う。


「四九八〇円が完食で無料か〜……」

山盛りになった牛タンとライスの画像を見ながら、


「近くだったら毎日行ってたわね。ウチの近くでこ〜ゆ〜のもっとやってくんないかしら?」

月夜がそんな不満を洩らす隣では、


「な、な、なんだって〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ⁉︎」

イブキが地球滅亡のシナリオを聞かされた某編集者のような声をあげていた!


「つ、ツキがちいさくなっているっ⁉︎」

梅雨入り前の青空を見上げて、


「5ガツの14ニチにNASAがムジンタンサキからのガゾ〜かいせきでハンメ〜した。


「いままでツキでおこるジシンはチキュ〜のジュ〜リョクのエイキョ〜だとおもわれてた――へェ〜……ツキでもジシンってあんだ」


「それだじゃセツメ〜のつかないジシンもあり、こんかいツキがち〜さくなったコトでダンソ〜がカッパツカしているコトがわかった……なるほどぉ〜……」


「ここスウジュ〜オクネンで50メ〜トルほどちいさくなったとヨソ〜される……たいへんっ! いつかなくなっちゃうんだっ⁉︎」


「ずいぶん先の話しだケドね〜」

イブキの横でそう洩らす月夜だった。

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