すりかエ。

いつものバス停にて――


「あの有名なステ〜キハウスチェ〜ンが牡蠣メニュ〜をはじめるっ⁉︎」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「またいきなりね〜。ちょっと前にカレ〜はじめたばっかじゃない……」

そんな事を言いながら、続きを読み進める。


「都内の3箇所で実施。一個五〇〇円で提供か〜……そこそこ高いわね」


「あっ! ウチが思ってるよりもデッカイっ!」

読みこまれた焼き牡蠣の画像を見るなりそういう月夜。


「鍋用の小さい物イメ〜ジしてたわ……」

レビュ〜記事の執筆者の趣味なのか、ステ〜キのうえに焼き牡蠣をのっけて一緒に味わうスタイルの食べ方を見ながら、


「ワイルドステ〜キふた切れ分ぐらいのサイズかしら?」

牡蠣の大きさを他の物で比較しながら、そんな事をいう月夜の隣では、


「な、なんだって〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ‼︎」

イブキが地球滅亡を聞かされた某編集者のような声を上げていた!


「す、スマホむけのドラクエ……スマホむけのドラクエをハッピョ〜……ほしドラⅡじゃないよね?」


「う〜みゅ……エ〜ガにくわえてスマホにまででるとはぁ〜……ど〜ゆ〜かんじになんのかなぁ〜?」


「今まで通りのソシャゲじゃないの」

月夜がバッサリを言い切る。


「いやいや。ハッピョ〜をナマハイシンするぐらいだモンっ! きっといいものをつくってくれる……ハズ」


「そ〜いえば、まえはコロコロ変わりながら一、二個やってたのに最近はやってないわね」


「プレ4がスマホでリモ〜トたいお〜したからねっ! いまじゃリモ〜トいがいでプレ4やってないぐらいだよっ‼︎」


「へぇ〜……でも通信制限かかったりしないの?」


「そのためにショクインしつのWi-Fiをひっぱってきたんだよっ!」

いつの間にか職員室にあるル〜タ〜がイブキの手によって、高性能ゲ〜ミングル〜タ〜に変わってる事に気づかない教師達だった。

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