あいス。
いつものバス停にて――
「アイスのキセツだねぇ〜」
イブキがグルメ系アプリの中に溢れる新作アイスの情報を見ながら、
「あっ! ソフトクリ〜ムもすてがたいなぁ〜……やっぱりあっついときはアイスだよねっ!」
「アンタ冬にも同じこと言ってなかった?」
月夜の声を聞こえないフリをして続きを読み進める。
「やっぱしハ〜ゲンがいいけど、31もいいよねぇ〜……おかねないときはマックでソフト……あつくなってくるときにあるきながらたべるのがイイんだよねぇ〜イエよ〜にもういっこかって」
「梅雨過ぎないと、濡れちゃわない?」
「あめふってたらおみせでたべんだよ。かえるときにイエよ〜かってルンルンでかえるんだよ」
「それいいわね! ウチも今度、お店で食べた後持ち帰り牛丼も買おうかしら?」
「それとはぜんぜちがうかなぁ〜」
「牛丼も暑いときにもっと流行らないかしら?」
「あっついときにはみるのもイヤかも?」
今度はイブキの声を聞こえないフリをする。
「食欲下がるのはわかるケド、そ〜ゆ〜ときこそ完全栄養の牛丼よっ! 毎日三食牛丼なら熱中症なんかにはなんないわっ!」
「あついときにギュ〜ドンしかたべられないのって、もうゴ〜モンとおなじだよ」
「食べやすくって冷たいアイス牛丼とかできないかしら?」
「……それマズイとおもう」
当然のように聞こえないフリをされるイブキだった。
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