きょ〜しつのやミ。
いつものバス停にて――
「フライドチキン界に激震っ⁉︎ なにかしら?」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「アメリカのKFCが公式のインスタにイケメン細マッチョのカ〜ネルさんを公開っ⁉︎ カ〜ネルさんってあの店の前にいるふっくらした初老の人よね?」
白髪、白髭で黒縁メガネはそのままだが、ほかのパ〜ツがすべて入れ替わっている画像を見ながら、
「ジムで筋トレしてる……荒野で馬にものってる……キッチンで調理もしてるし意識高い系だったんだっ⁉︎」
月夜がそんな風にショックを受けている隣では、
「な、な、なんだって〜〜〜〜〜〜〜っ⁉︎」
イブキもなにやらショックを受けていた。
「な、なによいきなり」
月夜が耳を押さえながら、抗議する。
「んと……つまんないジュギョ〜のときにさぁ〜『もし……いまガッコ〜にテロリストがやってきたら……』みたいなモ〜ソ〜するじゃない?」
「……しないわよ」
厨二発言に呆れ顏で返す月夜。
「じつはセンセ〜のほ〜うも『いまコ〜テ〜にヘリでクニのエライひとがやってきて「せんせいのそのガクシキがヒツヨ〜なんですっ! いっしょにきてくださいっ‼︎ キンキュ〜です」ってきたらオレは……』みたいなモ〜ソ〜してんだって」
「そんな事考えてんのっ⁉︎」
「つまり、つんまないジュギョ〜のときのはテロリストとヘリのモ〜ソ〜がキョ〜シツをシハイしてんだよっ!」
「ある意味、教室の闇ね」
教師も厨二妄想する時代に呆れる月夜だった。
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