あるまげどン。
いつものバス停にて――
「新元号を祝して唐揚げが人気のコンビニが一〇〇〇分の一の確率で『令和』と刻印されたレア唐揚げを販売するか~」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「一〇〇〇個食べたら一個は当たるのかしら?」
一〇〇〇個からあげの山を想像しながら、
「さらに四〇〇〇分の一の確率で『妖精キング』がでる? へぇ~……そうなんだ。四〇〇〇個か~……」
頭の中にある唐揚げの山が四杯になる。
「四〇〇〇個か~……食べきれるかしら?」
からあげの山を食べきるつもり満々の月夜の隣では、
「ナ、NASAがショ~ワクセ~ショ~トツによるキンキュ~タイサクケ~カクっ!?」
地球滅亡説を聞かされた編集者のような表情になったイブキがそんな記事を読んでいた。
「う~みゅ……でも、まえにこんなかんじのニュ~スにおどらされたからなぁ~……」
以前、地球に落下した隕石のショボイ動画を思い出しながら、
「なんかいもみてツイカのキジをよまないとわっかんないほどのジミなたいきけんトツニュ~だったモン……」
不満を洩らすイブキ。
「もっとこ~まっかにもえあがったヒのタマになって、はがれたハヘンがチジョ~におちて、でっかいヒバシラあげたり――インセキならそんぐらいのハメツてきなハカイてきなビジュアルがほしかったよねっ!」
鼻息荒くそんな事を言うイブキ。
「本当にそんな事なってたら今、そんな事言えないわよ」
破滅を望むイブキにそうつっこみをいれる月夜だった。
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