ふぇれんでるしゅた~でン。

 いつものバス停にて――


「ちょっとまえにどっちがわでもハマるUSBメモリ~ってのがあったけど……」

 イブキがテクノロジ~系ニュ~スを読みながら、そんな事を言っていた。


「こんどはUSBメモリはそのままひっこぬくがデフォになんだ~……こんどからはハ~ドウェアのアンゼンななんちゃらとかゆ~メッセ~ジでなくなんのかなぁ~?」


「こ~ゆ~コトにしっかりついていかないとレ~ワのヒトに「なんですか? それ??」っていわれちゃうモンね! ヘ~セ~うまれはツレ~わぁ」

 黒づくめ王子のマネをしているイブキの隣では、


「あぁ! あれフシギだよねぇ~」

 イブキが口をはさんでくる。


「フェレンデルシュタ~ゲンげんしょ~ってゆ~だって! なまえもカッコイイよねっ!! ドイツのリ~ゲン・シュタ~デンってゆ~ヒトがつけたんだって」

 瞳をキラッキラさせながら、言ってくる。


「かってたネコのフェレンゲルがなんもないトコみてるからケンキュ~しよ~としたんだって、やっぱしヒトにはみえないモノがいんのかなぁ~……オバケとかオバケとか……」


「ん~……なんか猫のそ~ゆ~モノじゃないみたいよ」

 そういってスマホ画面を見せる。


「猫の感覚はすっごい鋭敏だから人には見えない壁にいる虫とかを見てるんだってさ」


「え~!」

 不満な声を洩らすイブキ。


「これから猫がなにもないトコ見てても「あ~ウチじゃわからない音とか虫をみてるのね~」って思えるわ!」

 そういって理論武装を強めるオカルト嫌いな月夜だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る