と〜カ。

いつものバス停にて――


「ゴ〜ルデンウィ〜クの肉フェスか〜」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「今年は十日なのよね〜。十日間肉満載で過ごせるのね」


「と〜かだもんね〜いまからたのしみ! 」

イブキもそういって同調してくる。


「せっかくの長期休みだもん。しっかり計画練らないとね」


「いやいや。ケ〜カクなんて……がばっ! って、ひるにおきたとき「あっ! キョ〜がこれしよ〜」でいいんだよっ! ト〜カだよ! ト〜カっ‼︎ ト〜カあったら……んと……」

両手を広げ一〇本の指を見せながら、


「そんな事いってると結局、ダラダラ過ごして何にもしない間に休みあけちゃうわよ」


「まあ、それはそれで……ダラダラさいこ〜ってなるじゃない?」


「なるかな〜?」


「なるなる! もうガッコ〜ないだけでしあわせ」


「宿題はあるけどね」


「シュクダイ? そんなモノはヘ〜セ〜とともになくなるよ! あたらし〜ジダイにはフヨ〜」


「大多数の人がそ〜思ってるとは思うケド……」


「ト〜カあればなんでもできるよねっ! セカイだってつくれるし、キリストさんもいきかえるし、イブキさんのムネもおっきなるよっ‼︎」

握り拳を振り上げてそう宣言する。


「前の二つはともかくアンタの胸はたぶんムリかな〜」


「そんなにナンイドたかいのっ⁉︎」

生半可な奇跡よりも上の巨乳化だった。

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