ぱらそル。

いつものバス停にて――


「フリマアプリの決済サ〜ビスが牛丼チェ〜ンなどの支払いに対応か〜」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「しかも同チェ〜ンのステ〜キハウスにも対応してるのね〜……ん? って事はフリマアプリで売って、その収益で肉生活できるって事じゃない!」

月夜は予想よりも高値で売却できたときの事を思い出しながら、


「これからは牛丼になって帰ってくるのね〜」

そんな風に算段している月夜の隣では、


「トルコでパラソルをつかんでいたオトコのヒトがとつぜんのトップ〜によってチュ〜にうかびあがるっ⁉︎ ホントにあんだそんなコトっ⁉︎」

イブキがそんなニュ〜ス記事を読んでいた。


「いいなぁ〜……たのしそ〜……」

イブキはフワフワの雲の上を傘を掴んで浮いているメルヘンチックなイメ〜ジをする。


「いや、アンタそれアバラ折って、足も折れたって書いてあるわよ」


「そういえばなんかうめこみド〜ガも――」

そういって動画を再生させる。


パラソルの近くだ談笑しながら、ティ〜タイムを楽しんでいる男性三人が突然の突風で動くパラソルを三人がかりで押さえつけようとするも、さらに吹き荒れる風で完全に宙に浮かび上がる衝撃的なシ〜ンが再生される。


「……なんかおもってたのとちがう」


「予想以上にショッキングな映像だったわね。重体だケド、死人でなくてよかった」

記事タイトルとは違い本当の事故映像に引きぎみの二人だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る