いれぐイ。
いつものバス停にて――
「キノ〜はわだいいっぱいのイチニチだったなぁ〜……」
イブキが大量に溢れたTwitter上のエイプリルフ〜ル企画を思いだしながら、
「そ〜いえばレイワ? になったんだっけ?」
「来月からよ」
「あっ! そ〜なんだ」
「昨日は発表だけね。変わるのは五月から」
月夜がそう言ってくる。
「そっか、そっか。ちなみに月夜がみてる、ホネだけチキンはウソきかくだかんネ」
「そ、そうなのっ⁉︎」
「そそ」
「じゃ――この人気ポテチが飲み物になった――」
「それもネタだって! イブキさんのダイスキなピザポテはそんなんださない」
言ってからカップ麺のイメ〜ジを浮かんだが、無視した。
「じゃ、このカップヤキソバ超大盛りギガマックス三六五はホントよね? 一年分のヤキソバを一度に味わえる最高の一品。成人男性約四〇〇人分のカロリ〜がある」
「もう、そのジテンでないよね〜」
「そ、そんな……ウチのヤキソバ祭りが……」
月夜の頭の中で開かれていた妙な祭りにすこし気になりながら、
「おもさ160キロのヤキソバなんてど〜やってたべるのさ〜? 月夜のニバイのおもさはあるよ」
イブキは指を『V』の形にしながら、
「がんばってたべる!」
「がんばってもど〜にもなんないでしょ、ヘビじゃないんだからタイジュ〜いじょ〜はたべられないでしょ……たべられないよね?」
なぜか考えが揺らぐイブキ。
「――って、ウチの体重八〇キロもないからっ‼︎」
「まあ、それはともかく。きょだいヤキソバはウソだからキタイしちゃダメだよぉ〜」
エイプリルフ〜ルネタにひっかかりまくる月夜だった。
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