かんぜんたイ。

 いつものバス停にて――


「おぉ! あのカ~ドゲ~ムマンガででてくる『デュエルディスク』がリアルサイズでモデルかっ!?」

 イブキがなぜかテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「さすがに3Dエ~ゾ~はでないけど、ARグラスかければなんとか……ちゃんとモンスタ~ゾ~ンやデッキゾ~ンもあってジッサイにシヨ~できるかぁ~……いいね、いいね! リアルではこんだり、ウデにつけたりするとスッゴイ、ジャマくさいけど……マンガのなかとおなじコトできんならガマンする!」

 イブキがそんな事を言っている隣では、


「最近、いろんなアカウントにアバタ~画像が登録できるようになったケド……」

 月夜が様々なキャラのパ~ツが表示されているスマホ画面を見ていた。


「こんだけいっぱいあると、どれがいいのやら……いっそ自分をカメラでとるとデフォルメしてくれる機能とかないかしら? そのままのリアル画像を使うのは怖いし」


「そ~ゆ~ときはジブンのアバタ~のテンプレをきめとくとラクだよ?」


「テンプレ?」


「そそ。たとえばぁ~イブキさんならね~」

 そういいながらスマホ画面を見せてくる。


「は、ハゲたオッサン……」

 そこにはムキムキハゲヒゲオヤジのアバタ~がポ~ズをキメていた!


「オトコのヒトのカンゼンタイだよ」


「完全体?」


「オトコのヒトのホルモンがすっごいとヒゲがこくなってアタマがハゲるんでしょ?」


「まあ……そ~言われてるわね~」


「じゃ、このスガタがキュ~キョクまでホルモンだしまくったオトコカンゼンタイ! でしょ?」

 スマホ画面の中で男完全体が『ガッハッハッハッハッハッハ!』と豪快に笑う。


「オシャレ系男子に怒られるわよ」

 その声に応じるように再び豪快に笑う完全体(男)だった。

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