りあル。

 いつものバス停にて――


「ステ~キ祭りっ!?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「期間中はステ~キ一グラムを一円引きっ! いいじゃない、いいじゃないっ!!」

 瞳をステ~キにしてそんな事を言う月夜。


「一キロ食べれば一〇〇〇円か~……」

 鉄板のうえにデッカい肉塊がのったのをイメ~ジしながら、


「んっ!? 一〇キロなら一万円ね~……」

 イメ~ジの中の肉塊が『デデン!』と大幅に膨れ上がる!


「やっぱり量は正義よね~……じゅるり」

そんな事を言っている月夜の隣では、


「キョネンの12ガツにひそかにキョダイいんせきがチキュ〜をシュ〜ライしていたっ⁉︎」

イブキがテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「えぇ! ど、ど〜なったんだろっ⁉︎ やっぱしアメリカさんがなんとかしたのかな〜? ウチュ〜ヒコ〜シとかアナホリやさんをロケットにのせてなんとかしたのかな?」

そう言いながら頭のなかで米国の国歌をながしながら、春を感じさせる空にむかって敬礼をする。


「ベ〜リングかいジョ〜ク〜にトツニュ〜してバクハツしたときのイリョクはゲンバクのジュ〜バイ、TNT173キロトンにおよび……スペックきいただけでもあぶないってわかるよ」

そう言いながら続きを読み進める。


「トツニュ〜のよ〜すをニホンのエ〜セ〜がろくがしていたっ! おぉ! じゃチキュ〜がすくわれるしゅんかんみえんだ!」

そう言いながら日本の人工衛星の画像を見る、


「えっ!? これ? このちっさいの??」

 雲しかうつっていない画像に赤マルで囲われたシミのようなモノを見ながら、


「ゲンバクのジュ~バイ……TNT173キロトン……」


「地球全体からみたら大した事じゃないってことでしょ」

 映画のラストシ~ンのような場面を想像していたイブキにそう言い放つ月夜だった。

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