いカ。

いつものバス停にて――


「あ、あんかけスパゲティピザ?」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「ピザ生地の上にパスタをのっけて中央にはパスタソ〜スのはいったカップ……このカップは食べられるピザ生地でできている……なぜピザのうえにのっけたのかしら?」

月夜は画像を見ながら、そんな事をいう。


「これ別々に――ピザとあんかけパスタでいいよ〜な……?」

首を捻りながら、


「いや、最初から否定するのはよくないわね。一度食べてみないと!」

そんな無駄なチャレンジ精神旺盛な月夜の隣では、


「チリのビ〜チにイカが1000ピキもうちあげられるっ⁉︎」

イブキが海岸をびっしろ埋め尽くしたイカの画像を見ていた。


「すっごい! イカやきたべほ〜だいっ‼︎」

縁日の屋台で売っているタレのかかったイカの串焼きをイメ〜ジしながら、


「いいなぁ〜チリ。げんちのヒトはたべないのかな〜イカやき」

そんな事言いながら、続きを読み進める。


「しかもおいし〜ってウワサのコ〜イカだしっ‼︎ ここにヤタイだして、かたっぱしからタレつけてやきたいよっ!」


「ここにチリの政府が食べないように注意喚起してるって書いてあるケド……」

月夜がスマホ画面を覗きこみ、書かれている部分を指す。


「そこはがんばるっ!」


「頑張っても……病気の可能性もあるし……」

瞳をイカにするイブキにそう諭す月夜だった。

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