うさギ。

いつものバス停にて――


「セミはイッシュ〜カンしかいきられないってゆ〜のはまちがってる? へェ〜……そ〜なんだ」

イブキが理系の新常識という記事を読みながら、


「たべられなければサンシュ〜カンからヒトツキいきつづける……う〜みゅ……それでもヒトナツもたないんだ〜……」

さらに読み進めると、


「なんでこのよ〜なデマがひろまったかとゆ〜と、シイクのむつかしさがある。むしカゴのなかではジュエキをすうカンキョ〜をつくりだせないからつかまったセミはぜんぶすぐしんでしまう……セミみたいなうるさいのつかまえるヒトいるのかな〜?」

イブキがそんな風に首を傾げている隣では、


「牛豚鶏ときて最近は羊や鹿などジビエも流行りつつあるが、ウサギ肉が食べられるトコは――ウサギっ⁉︎」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「ウサギ……ウサギかぁ〜……」

赤い目で鼻、口付近をモフモフ動かしている白い

小動物をイメ〜ジする。


「さすがに食べられないわよね〜……」

そういいつつ、イカ焼きのように串に刺さって美味しそうなタレが塗られた画像を目にすると……。


「う、ウサギかぁ〜……じゅるり」


「月夜もどってきてっ! こんなカワイイのたべちゃダメだよっ‼︎」

イブキがそう言いながら、ウサギの画像を見せてくる。


「で、でもおいしそ〜なんだモンっ!」

こっちもウサギの串焼き画像を見せてくる。


「月夜がド〜ブツにすかれないリユ〜がわかったきがするよ」

完全に捕食者の目になっている月夜を見ながら、そういうイブキだった。

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