ふたうラ。

いつものバス停にて――


「へぇ〜昨日って中華まんの日だったのねえ〜」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「それにちなんでコンビニ中華まんランキング? こ〜ゆ〜のって割と好みによるのかアタリ、ハズレ多いのよね〜……とりあえず肉まんたべとけば間違いないと思うケドね〜」

月夜がそんな事をいっている隣では、


「さいきんのヨ〜グルトはフタのウラにつかないよ〜になってる?」

イブキもグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「そ〜なんだ〜……たしかにそ〜いわれてみたら……」

イブキはヨ〜グルトのフタ裏――銀色のザラザラしたトコを思い出す。


「たしかについてないっ⁉︎ なんだろ〜? ウチュ〜のシンピかな? フォ〜スのちからかな? ジンルイのカクシンかなっ⁉︎」

イブキが興奮しながら、


「なんかロ〜タス効果っていうらしいわよ」

月夜はスマホ画面を見ながら、そう言う。


「フタ裏に細かな凹凸をつけて――ほら、触るとザラザラするじゃない? あれが細かい凹凸なんだって」


「なるほど、なるほど」


「で、その凹凸が空気の層をつくってヨ〜グルトがひっつかなくなるんだって」


「へぇ〜……すっごいんだロ〜タスって……」

なぜか真っ黒なデュエルアバタ〜をイメ〜ジしながら、そういうイブキだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る