つイ。

いつものバス停にて――


「さいしんのVRキッドはニオイやカゼ、ネツなんかもかんじるっ⁉︎」

イブキがテクノロジ〜系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「ニオイはわりときくけど、カゼやネツまでっ⁉︎」

イブキは溶接工のマスクかホッケ〜マスクのように顔全体を覆うVRマスクの画像を見ながら、


「ニオイはカ〜トリッジしきで9シュルイと〜さい。コ〜ヒ〜やラベンダ〜といったモノからカヤクといった255シュルイからゲ〜ムにあわせて9シュルイをシヨ〜かぁ〜……カヤクとかチとかフシュ〜でいいきがするなぁ〜……ウミのにおいとかもいいかも? ゲ〜ムのなかのニオイをサイゲンするとカラダにわるそ〜だよね〜……」

大都会の曇った空や戦争によって荒廃した世界をイメ〜ジしながら、そんな事をいうイブキの隣では、


「この寒い中、コンビニにはいったらつい手にとっちゃう物ね〜」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「中華まんは定番よね〜……ぜったいほしくなる」

読み進めるとさっそくでてきた『中華まん』の文字にそういう月夜。


「アイスもでしょ」


「この寒い中で食べるの?」

そう返しながら読み進めると、


「あったわ」


「でしょ!」


「この寒い中で食べるんだ〜……」


「いや〜。そこはイエをあっためてから、ヌクヌクのなかでたべんだよっ!」


「へぇ〜……。あとは牛丼とかかな〜?」


「……それはないとおもうよ」

最下段まで読み終えても『牛丼』の文字はでてこなかった。

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