た~ゐね~タ~。

 いつものバス停にて――


「外国の空港でセキュリティ検査を受けた人が『日本人なら必須の英語』を放つ? なにかしら必須英語って牛丼の説明かしら? 出国するときには必須だもんね。真空パックされた牛丼」

 月夜がそんな間違った認識をしながら、続きを読み進める。


「This is apen でたっ! 絶対使わない受業でおぼえた英語っ!! これはペンですなんて言わないし、見ればわかるわよって思いながら言ってケド、それ使ったんだっ!?」

 言いながら、出たきた画像を――無駄にゴッツイペン、一見するとナイフや注射器のようにも見える、そのペンの画像を見ながら、


「た、確かにこれは聞かれるかもね~……ウチとしては牛丼を世界に広めるために牛丼の説明を受業にいれたほうがいいと思うんだケドな~」

 月夜がそんな事を言っている隣では、


「みっかのよるにトツゼン、ベランダにあわられたナゾのゼンラのオトコっ!?」

 イブキがそんな記事を読んでいた。


「このさむいのにハダカでヒトのイエのベランダにいたんだっ!? こ、このヒト、タイムトラベラ~だよっ! ミライからだれかをまもるためにこのジダイへ! ついにニホンにもきたか~……このロボットたいこくへ――ただニホンのロボはアメリカなんぞとはレベルがちがうよ~! ムイミにそらとんだり、ムイミにキョダイカしたり、ムイミにガッタイとかすっから! よわくなるし、モクテキにトッカしてないとかそんなかしこいことをかんがえながらロボットつくってないから!」

 イブキは瞳をキラキラさせ、シュワちゃんの前で無意味に巨大なロボが大仰なポ~ズで技名を叫んで、無理に合体してるため間接部分がガクガクしている見た目だけはカッコイイロボをイメ~ジする。


「これがニホンだ! アメリカめっ!!」


「記事の後半に男の衣服はベランダに脱ぎ捨ててあってって書いてあるよ」

 興奮すぐイブキの背後でそうツッコム月夜だった。

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