さばいゔぁるきっド。

いつものバス停にて――


「今年最後の肉の日か〜」

月夜がグルメ系アプリを見ながら、そんな声を洩らした。


「絶品チ〜ズバ〜ガ〜が安い……ん〜……いいんだケド、まだ弱いわね〜……」

チ〜ズがとろけたハンバ〜ガ〜の画像を見ながら、


「ウニや大トロが一〇〇円の寿司納め……最後の肉の日だし、肉にがんばってほし〜わね」

いろいろな記事を読みながら、自分に合うものを探している月夜の隣では、


「モビルス〜ツからダッシュツするときの『とんでいくイス』にはさまざまなモノがシュ〜ノ〜されているっ⁉︎」

イブキがパイロットシ〜トを『とんでいくイス』と表現しながら、そんな記事を読んでいた。


「アニメのなかじゃダッシュツしてるシ〜ンなんかあんまないよね〜? ってか、そんなシ〜ンあったかな〜……?」

小首を傾げて思案する。


「ヤザンさんがZZのさいしょのほ~にのってでてきたのと、ササビ~のアタマからでたボ~ルみたいなのしかおもいあたんないなぁ~……でも、セッテ~だとこのイスだけでミッカもセ~ゾンできんだっ!?」

 イブキがシ~トに内蔵されている二一種類五一品の物品を見ながら、


「ク~キやたべものもあんだね。08のいちわでこれあればシロ~をアット~せきたのにっ!」


「牛丼はある?」


「ないって」

 月夜の一言でシ~トのうしろからホカホカの牛丼がでてくるシ~ンを想像してしまったイブキだった。

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