さくソ~。

 いつものバス停にて――


「いまアザラシが注目されている? なにかしらコレ??」

 月夜がそんな動物系の話題にとびついた。


「また川とかにまぎれちゃったアザラシとかかな~?」

 まるまるとして黒いつぶらな瞳の海洋生物をイメ~ジしながら、記事の続きを読み進める。


「ハワイのアザラシの鼻にヘビのような生物がはいりこんでいる画像――日本のニュ~ス機関ではウミヘビ、ウナギ、ウツボと報道機関によって別々の情報が流れ注目を集めている……そ~ゆ~意味での注目かぁ~……」

 読み込まれた画像――片方の鼻から半分だけでたヘビのようなウナギのようなウツボのような生物を垂らして、なにか達観したかのような表情のアザラシ画像を見ながら、


「イブキさんはウナギってきいたよ!」

 横で聞いていたイブキは教師に発言するときのように手を挙げて、


「そもそも、なんで鼻にはいりこんだろ~ね~?」

 謎だわと洩らしながら、


「ねてるあいだにはいっちゃったとか?」


「あっ! ウミヘビみたい、ウミヘビがアザラシから逃げようとして鼻にもぐりこんじゃんたんだって、年に数回はあって現地のアザラシ保護団体が無事撤去したって載ってる」


「そ~なんだ。月夜もきをつけなよ」


「いや。ウミヘビ丸呑みなんてしないし」

 その言葉に「しないんだっ!?」と逆に驚くイブキだった。

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