でばいス。

いつものバス停にて――


「トリュフの親子丼かぁ~……」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「おいし~のかしら?」

 画像――トリュフとおもわれる物が混じったタマゴが乗った重箱の画像を見ながら、


「イタリアから直輸入したトリュフとこだわり卵に鶏肉を使用。問題は合うかよね~……鶏肉もジュ~シ~さがあるかよね、食べたときにホクホクで噛んだら肉汁がでてくる感じよね! 鶏肉のいいとこって、とりあえず一回食べてみよ~かな」

 月夜がいつも通り、そんな事を言っている隣では、


「ついにニオイをかんじるVRデバイスがハンバイっ!」

 テクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「999ドル……た、たっかいな~。さすがサイシンのデバイス」

 値段を見ながら、


「PSVRにもセットカノ~っ! おぉ!! これはいいね。バイオRE2のときにゾンビのくさったニオイ……なんかあんまりほしくないなぁ~」

 そこら中から火の手が上がり、民衆が逃げ惑い。死体が大群で闊歩する夜の街をイメ~ジしながら、


「そもそもゲ~ムでニオイのカンカクがほしいモノってなんかあるかな~?」


「牛丼がでてくるやつとかは?」


「ジャッジメントアイズはギュ~ドンあるけど……べつにいらない」


「そ~よね。やっぱし匂いだけじゃね~本物でてこないと」


「月夜。そ~ゆ~イミじゃないよ」

 冷静にそう言うイブキだった。

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