こいツ――

 いつものバス停にて――


「あのバケツラ~メンにマヨみそバタ~が登場ね~」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「バタ~風味を感じるポ~クベ~スのみそバタ~味のス~プにたっぷりのマヨネ~ズをいれる事で冬の定番である『みそばた~』の濃厚感を出すか~……ボリュ~ムはあのバケツだし十分よね! ポ~クベ~スのス~プって事はトンコツなのかしら?」

 月夜の頭の中でブタが丼にいれられている場面をイメ~ジしながら、


「これは食べてみるしかないわね」

 月夜がそんな事を言っている隣では、


「スパロボのしんさくっ!?」

 イブキがゲ~ム系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「しんきサンニュ~はカウボ~イビバップとラクエンツイホ~、わがセイシュンのアルカディアに――マジックないとレイア~ス? なかなかむかしのサクヒンがお~いSRWになりそ~……ん?」

 下記の関連項目のところに何かを発見するイブキ。


「2020ネンにこんどはうごくじぶつだいガンダムをせっちする……うごくっ!?」

 イブキの脳内で無意味だとけど華麗にトリプルアクセルを決めるガンダムの姿をイメ~ジする。


「いやいや、こんなうごきしないよね~……せいぜいアタマをふったり、ウデがちょっこジョ~ゲするぐらいだよね? 『ガショ~ン、ガショ~ン』ってあのオトをだしながらあるいたりはしないよね~……」


「でも、ぜったいそのすがたをみながら――『コイツうごくぞっ!?』っていうヒトいるよねっ!」


「アンタも言うでしょ?」


「いうねっ! みたらゼッタイいっちゃうっ!!」

 自信満々にそう断言するイブキだった。

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