る~ム。

 いつものバス停にて――


「こ~ゆ~のでいいんだよっていう定食が発見される?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「なんだろ? 牛丼かな? もしくはデッカい牛丼?」

 月夜がそんな頭の悪そうな事を言いながら、続きを読み進める。


「お~! これはなかなか……」

 読み込まれた画像はお盆にのったオ~ソドックな醤油ラ~メンとカレ~ライス。


「確かにシンプルで二つもあって味も飽きない。ボリュ~ムも十分。確かにこれならいいセットね! ただ一つ牛丼を加えれば三種の神器的なモノにまで昇華できたのに……」

 月夜は『あと一歩足りない……』といった感じでそんな事を言っている隣では、


「ブラウンかんテレビとレトロゲ~ムと20シュルイのソフトがVRでよみがえる?」

 イブキがテクノロジ~系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「VRく~かんに80ネンダイふ~のゲ~ムべやをサイゲンしたかんじなんかな?」

 記事を読みながら、そんな風に理解するイブキ。


「へやにはセガ・マ~クⅡ、ゲ~ムギア、ファミコン、Atari2600などがヨ~イされている。1コいらないコがいるね。VRセカイでジッサイにカ~トリッジを『ガシャ』とはめこむドウサをしないとゲ~ムがはじまらないなど、こまかいとこもサイゲン! ファミコンのしたをフ~フ~しないといけないのかな?」

 イブキがそんな一定年齢層にしかわからない事をいう。


「VRせかいでレトロゲ〜……まさにサイコ〜のへやだね!」


「牛丼でてくればもっといいわよ」

横からさりげなく自分の要求をネジこんでくる月夜だった。

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