きねんビ。
いつものバス停にて――
「そっか~……キノ~はポッキ~のヒだったんだ~……わすれてたよ。まあ、いいやキョ~たべよっと」
イブキがスマホで何かの記事を読みながら、そんな事を言っていた。
「月夜もギュ~ドンのヒとあったらよかったね~」
そういって隣で中華まんを『ハフハフ』食べてた月夜に話しを振る。
「何言ってんの? 牛丼の日はあるわよ」
「あんのっ!?」
まるでこの世の真理がごとく当然のように言う月夜に驚くイブキ。
「当然じゃないっ! 牛丼よっ!! あるに決まってるじゃないっ!! しかも一年に一回じゃないのよ」
月夜は自身満々に豊満な胸を揺らしつつ、
「なんと毎月あんのよっ! 毎月の九日と十日が牛丼の日なのよっ!!」
イブキの果てしなく興味がなさそうな表情には気付かず、続ける。
「毎月あんのよ~。ウチとしては二九日のニクの日も忘れちゃいけない記念日なんだケド、やっぱしそこはそれ『牛丼の日』は特別なのよ~。でね――」
さらに月夜の牛丼の日への思いは尽きる事なく続き。
「九が『ギュ~』ってのと十日は『ドン』で二日に渡って牛丼の日なんだって! もう学校給食とかにもこの日は牛丼だすべきよね~」
「月夜」
「ん? そう思うって、やっぱしそ~よね~」
イブキの制止も同意を受け取って牛丼愛を爆発させる月夜だった。
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