ねぎとロ。
いつものバス停にて――
「はふぅ~……ねむい……」
イブキが大きなアクビを噛みしめながら、
「ウィ~キングデットのFPSやっばいな~おもしろすぎてジカンがなくなっちゃう……」
疲労の色が濃くでている顔とは対照的な生気に満ち満ちた瞳をしていた。
「まえのウォ~キングデットのゲ~ムはゲンサクのエのクセがつよいグラだったのにコンカイはすっごいキレ~になったからな~。でも、イチバンはワナとかギミックのかずかずだよね! あ~……はやくガッコ~おわんないかな~」
まだ学校に到着前からそんな事を言っているイブキの隣では、
「ボ~ルのようなネギトロ丼?」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「ボ~ル? フリスビ~ならよく聞いたり、見たりするケド……」
月夜は白いゴハンの上に半分、凍った状態のネギトロ――まるでフリスビ~かお盆のような状態になっているネギトロを思い浮かべる。
「ボ~ルか~……」
そんな声を洩らしつつ、先を読み進める。
「ボ~ルだっ!?」
記事を読み進めて、でてきた画像を見るなりそう叫ぶ月夜。
「もう! そんなワケないでしょ!!」
月夜の声にウンザリしたような表情でスマホ画面を覗きこみ――
「ボ~ルだっ!!」
画像を見た瞬間そう叫ぶイブキ。
二人が見ていた画像は下半面が丼、上が赤身で丸くなった白と赤の球体の様な物だった。
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