きんカ。

 いつものバス停にて――


「明日までかけうどん食べると一杯無料券がついてくるか~……」

 月夜が大手ウドンチェ~ンのそんなキャンペ~ン情報を見ながら、


「つまり実質一杯分の値段で二杯になんのよね~」

 簡素なウドンの画像を見ながら、そう洩らす月夜。


「これにク~ポン使ってカスタマイズすれば、そこそこいいウドンになるのよね~」

 月夜がそんな事を言いながら、スマホアプリでク~ポンの残りを確認している隣では、


「イチマンエンこ~かっ!?」

 イブキが精緻な細工が施され、豪華に輝く硬貨の画像を見ながら、


「お~! イチマンエだまかぁ~……ゴマンまいゲンテ~でコンゲツからハンバイしてんだ~……」

 キラキラに輝く硬貨をキラキラに輝く瞳で見ながら、続きを読み進める。


「ぬっ! ネダンは……13マン8000エンっ!? スイッチ5コぶんっ!! でもオカネのとしてのカチはイチマンエン……すっごいソンするよねっ!!」


「記念硬貨だからね~。ほら、ここに天皇陛下在位三〇年記念って書いてじゃない。もともと出回るのを目的とした品じゃないのよ、昔もあったじゃない一〇円金貨、あれみたいに五〇年後ぐらいに一〇〇万円の価値になりそ~ではあるケドね」


「ぬ~……でもたかいよ~」


「でも高いね」

 約14万円の値を見ながら、そういう二人だった。

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