そっくス。
いつものバス停にて――
「な、なんて……事なの……」
月夜がグルメ系アプリを読みながら、驚愕に身体を震わせていた。
「ステ~キとトンカツのコンビなんて……ゴ~ルデンコンビじゃないっ!!」
月夜の脳裏に『南葛』と描かれたサッカ~のユニフォ~ムを着た少年がダブルシュ~トを決めるシ~ンをイメ~ジする。
「琉球ロ~スステ~キとトンカツ、ゴハンに味噌汁ボリュ~ムは満点ね。お店が神戸か~……微妙に遠いうえになかなか行く用もないわね~……」
月夜がそんな事を言っている隣では、
「ロンドンでジブンのはいたくつしたをうって1400マンエンかせぐショ~ジョがあわられるっ!?」
イブキがそんな如何わしい記事を読んでいた。
「う~みゅ……こんなんイブキさんがやったら1オクはいくだろ~なぁ~……」
なぜかそんな自信過剰な事をいうイブキ。
「アンタの履いたモンなんて誰が買うのよ」
「え~! たかねつくとおも~けどなぁ~……やんないけど」
月夜の言葉にそう返した後、
「でもさ~。よくこんなんかうよね~」
「そ~ね」
「だって、ホントにはいたわかんじゃん? ぜったいなかにはそのままシンピンおくっただけのものあるよっ!」
「そこは……なんか……ワザと汚れを……」
「へェ~……そなんだ。月夜はよくしってるな~」
「なんかど~もシックリこない褒められ方ね」
複雑な表情でそう洩らす月夜だった。
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