あとム。

 いつものバス停にて――


「コンソメパンチがあるのにキックやチョップがないのはおかし?」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「――そんな理由で販売されるコンソメチョップとコンソメキック。どっちも味が想像できない……」

 そんな事をいってから続きを読み進める。


「チョップはトマチケチャップパウダ~をくわえただけか~……コンソメパンチ自体が味が濃いから、あんまり手を加えるトコがないのよね~」


「キックはブラックペッパ~のスパイスを加えてインパクトのある食べ応えにしたか~……それでキックを表現したのね~」

 月夜がそんな事を言っている隣では、


「せかいいちキケンなオモチャ?」

 イブキがなにかの記事を読みながら、そんな事を言っていた。


「なにがキケンなんだろ~?」

 首を傾げながら、続きを読み進める。


「コドモよ~のゲンシリョクケンキュ~セット?」

 中に放射性ウランのはいったガラス玉のような画像を見ながら、


「かんぜんにFalloutのセカイにありそ~なモノっ!」

 崩壊した世界のオ〜プンワ〜ルドゲ〜ムを思い出しながら、


「5000コしかうれなかったからハンバイて〜しになったかぁ〜……」


「逆に考えると五〇〇〇個のウランが放置されてんのよね〜……」

オモチャの画像を見ながら、そう洩す月夜だった。

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