え~みんのチ。

 いつものバス停にて――


「KFCの新メニュ~のTHE DOUBLE――二枚のチキンで具材を挟んだってモスの肉肉バ~ガ~っぽいな~」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、二枚の平たいチキンの間に具材の挟まったハンバ~ガ~のようなチキンの画像を見ながら、


「スライスチ~ズにロ~ストベ~コンなんかを挟んだんだ~……おいしそ~だケド……食べにくそう……」

 月夜は同じように肉で具材を挟んだハンバ~ガ~を思い出す。


「おいし~んだケド、すっごい手が汚れんのよね~……もう食べる前は『よし! これから汚れる!!』みたいな覚悟決めて食べるしかないもんね」

 月夜はパクっと食べたあとズレた具材を戻したり、はみ出たソ~スをペロペロ舐めとる姿を思い出しながら、


「きっと、こんな感じにして食べるだよね~……」

 月夜がそんな事を言っている隣では、


「あのユメのクニでねむりたい! へェ~……カイガイではあのチバにあるユメのクニでイハイをまくとかってやるヒトいんだ~」

 イブキが変りモノの記事を読んでいた。


「もちろんコ~シキじゃなくってイゾクがかってにまいていくかぁ~……カンケ~シャにはメ~ワクなはなしだよね。なんとなくきもちはわかるけど……イブキさんキョ~トのあっこかな~……」


「月夜は? もしハイになったら、どこでねむりたい?」


「えっ! え、え~っと……」

 月夜は少し思案した後、


「やっぱし牛丼――」


「いやいや。さすがにたべものやさんはマズイでしょ」

 最後まで言わせなかったイブキだった。

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