~をさがセ!
いつものバス停にて――
「マツタケの近縁種『バカマツタケ』の完全人工栽培が完成っ!?」
月夜がそんな記事を読んで瞳を輝かせる。
「季節とわず栽培可能で味も香りもほとんど変わらないなら、代替品としてはいいかもね~。それにしても松茸はバカとかニセとか多いわね~」
月夜が様々な松茸の近縁種の画像を見ながら、
「これが市場に出回ればス~パ~で一キロ三〇〇円くらいになるのかしら~?」
月夜は椎茸感覚でズラリっと並ぶ松茸をイメ~ジしながら、
「こ、これは……なんてナンカイなっ!」
イブキがなにかの記事を読みながら、震えた声を洩らしていた。
「ベビ~スタ~のやまのナカから、トクテ~のいっぽんをさがしだせっ!? すっごいムリゲ~じゃんっ!!」
イブキが乾麺の山が写った画像を見ながら、
「ぜんぜんわっかんないよ……」
イブキはスナック麺の画像を見過ぎて目がスナック麺になってしまった顔で、
「うわぁ! ウォ~リ~が簡単におえる難易度ね」
横で見ていた月夜もそう口を挟んでくる。
「イチオ~、セ~カイのちかくをタップするとヒントでんだけどね……」
画面をタップしながら、
「――で、クリアすると一年分とか?」
「ううん。ただクリアタイムをほこれる」
「だけ?」
「うん」
実質、無報酬なのにそこまで一生懸命になれるイブキを若干、尊敬する月夜だった。
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