ふぉんでュ。

 いつものバス停にて――


「ザクザク骨なしスパイシ~メキシカン味?」

 月夜がフライドチキンチェ~ンの新商品を見ながら、


「ふ~ん……食感を楽しむタイプのやつか~……胸肉に香辛料で味付けして、コ~ンフレ~クをまぶした。いいけど、ウチどっちかてゆ~とレッグのが好きなのよね~……胸肉はちょっとアブラがね~噛んだ瞬間の『じゅわぁ!』っと感が物足りないのよね~」

 月夜がそんな事を言っている隣では、


「ファミレスチェ~ンでいまならチ~ズインハンバ~グが399エンっ!」

 イブキがいかにも子供が好きそうなハンバ~グの画像――デミソ~スのかかったハンバ~グを真ん中から切り分けて中のチ~ズがトロリをでている画像を見ながら、瞳を輝かせていた!


「アンタが肉料理に喰いつくなんて珍しわね」


「てきどなリョ~ならキライじゃないよ」

 月夜に付きあって口の中いっぱいにハンバ~グをつめこんで引っくり返る姿を思い出しながら、


「しかも、チ~ズインハンバ~グのまんなかをくりぬいてチ~ズにからめてフォンデュふ~にしてたべんのがいいんだって!」


「へぇ~……でも、ハンバ~グにつけたいならもう一個頼まないとね!」


「……フツ~にきりわけて、ハシからちょっとづつたべていけばよくない?」

 すぐに量を頼みたがる月夜にそういうイブキだった。

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