ざりがニ。
いつものバス停にて――
「ビルダ~ズⅡたのしみだな~」
イブキはゲ~ム系ニュ~スで好きなゲ~ムの情報を見ながら、
「ト~キョ~ゲ~ムショ~でしんジョ~ホ~がぞくぞくコ~カイかぁ~……ファストトラベルがある? ル~ラじゃないのかな? かわきのツボでミズをだしいれしたりできる。ほかにもいろんなキノ~がコ~カイっ!」
イブキがそんな事に夢中になっている隣では、
「ザリガニ丼っ!?」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「ん? イケヤ?」
イブキが家具店の名前を口にする。
「それが牛丼屋なのよ」
そう言いながら月夜がスマホ画面を見せてくる。
「チュ~ゴク?」
「そそ。中国の吉野家にあるんだって」
重箱にはいったゴハンの上にから揚げのような物とス~プのような汁物がのった膳の画像を見ながら、
「中国だと今、ザリガニブ~ムなんだってさ~」
「へェ~……あんなんたべんだ~」
イブキがドロ臭い池や沼にいる姿をイメ~ジしながら、
「中国だとザリガニは小さい伊勢海老やロブスタ~みたいな感じで売り出されてんだって~」
「へェ~……でも、イブキさんあんまりたべたいとおもわないな~」
「そう? ウチは試しに食べてみたいケド……」
「ときどき月夜のたべものへのコ~キシンにはカンシンするよ」
半ば呆れながら、そういうイブキだった。
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