とんねル。
いつものバス停にて――
「倍バ~グかぁ~」
月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「夕方やディナ~タイムにプラス一五〇円でハンバ~グを二倍にできるキャンペ~ンね~……ステ~キはできないのかしら? そしたら倍と言わずに一〇倍でもありかもしんないのに~」
月夜が二枚のハンバ~グが映った画像を見ながら、
「会計時にアプリを見せると、二〇組に一組無料になるっ!? 割といい確率よね~」
月夜がそんな事を言ってる隣では、
「ズガイコツとノ~のあいだにチョクツ~のトンエルのようなものがあると、ハ~バ~ドだいがくのケンキュ~ち~むがハッケンするっ!!」
イブキそんな記事を読んでいた。
「そんな……でも、そ~すると……」
イブキはなにやたブツブツいった後に、
「そのせ~でイブキさんはアタマに『ビビっ!』とくるとゲ~ムをやめられなくなるのかっ!」
イブキが合点がいったといった様子で、
「自分が欲望に忠実なのを人間の構造のせいみたいに言わないでよ」
「え~! 月夜だってギュ~ドンやさんみたらチョトツモ~シンするクセにっ!」
「牛丼を我慢できる人間なんて存在しないのよっ!」
全力で牛丼教を盲信――狂信している月夜だった。
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