りョ~。

 いつものバス停にて――


「ぜんこくコロッケフェスティバルでイチイはカニクリ~ムコロッケかぁ~……

 イブキがこんがりキツネ色に揚がった丸い揚げ物の画像を見ながら、


「カニクリ~ムおいし~モンね~。イブキさんはツメもひっついてるヤツがすきだな~」

 イブキがカニの身がギッシリとはいったサクサクホクホクのコロッケをイメ~ジしている隣では、


「あのステ~キチェ~ン店がハンバ~グ食べほ~だいっ!」

 月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「ステ~キじゃないのが残念だケド、これはこれでいいじゃない!」

 そんな事を言いながら、続きを読み進める。


「しかも飽きない様にソ~スが好きな物から選べるのはいいいいわよね~。サラダバ~もついてんだ~……葉っぱはいいかな~」

 ハンバ~グの画像に釘付けの月夜。


「ほら、アンタもハンバ~グ好きでしょ」

 そういって隣のイブキに振る。


「すきだけど~……月夜のすきはハンパないモン……」


「好きってゆ~のは一〇〇個ぐらいほし~な~って事なのよ」

 そんな小学生なみの事を自信満々に言い切る。


「どんなにスキでも100コはムリかな~」

 イブキはハンバ~グが100個山盛りになった様をイメ~ジして、そう言うのだった。

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