てくのろジ~。

 いつものバス停にて――


「テニスコ~トないのボ~ルをカイシュ~するたまひろいロボ。14マンカイおりまげてもダンセンしないライトニングケ~ブル。ハヤブサⅡがリュ~グ~にチャクチせ~こ~。コップにあてるだけでのめるかどうかハンベツしてくれるキカイ――」

 イブキがテクノロジ~系ニュ~スの中にある見出しを読み上げていく。


「なんか浮かない顔ね」

 イブキの様子にそう言う月夜。


「う~みゅ……ニュ~スとかではこんなにすっごいコトばっかしながれてんのにイブキさんのまわりではなんもヘンカないなぁ~……って」

 イブキが周囲を見渡して、そんな事を洩らす。


「ニュ~スとかには最先端技術でしょ? 一般の人が利用可能になるには時間がかかるんじゃないの?」


「でも、そろそろキョ~シツぜんぶエアコンかんびしてもいいじゃない?」

 イブキは手で顔を扇ぎ、風を作りながら、


「そ~ね。確かにそれは完備してほし~わね」

 月夜も暑さに辟易しながら、同意する。


「テクノロジ~はみんなのためにあんだから、ガクセ~ひとりひとりにツ~ガクよ~ドロ~ンとネットでジュギョ~うけられるカンキョ~ぐらいはつくってほし~よね~?」


「いや。それは甘えすぎ!」

 イブキの要望にピシャリとそう言い切る月夜だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る