はいたツ。

いつものバス停にて――


「ぶっかけうどんが半額っ!」

月夜がうどんチェ〜ン店のそんなイベントに食いついていた。


「――って、ゆ〜事は〜並が一四〇円で大でも一九〇円になるのねっ‼︎ とりあえず五杯かな〜」

月夜がウドンと汁のはいった簡素なうどんの画像を見ながら、まるで椀子そば感覚で言う。


「飽きてきたら牛肉のっけたり鮭のっけるのもあるかな〜……でも、そのトッピング代でもう一杯いけんのよね〜味の変化を楽しむか純粋に量を楽しむか悩みどこだわ〜」

月夜がそんな事を悩んでいる隣では、


「アメリカでネットつ〜しんしたモノをジド〜ウンテンシャでとどけるかんぜんジド〜ハンバイのテストをかいしっ!」

イブキがテクノロジ〜系ニュ〜スの中にある、そんな記事を読んでいた。


「う〜みゅ……二ホンでこ〜ゆ〜のないかな〜? ドロ〜ンではこんできてニワにパラシュ〜トでおとすみたいなさ〜」


「いいわね〜。それで牛丼の宅配とか〜」


「ピザとかもそ〜ゆ〜のでとどけるといいよね〜」


「――んで、サイシュ〜てきにはベッドでガッコ〜へ!」


「なんでアンタはいつもベッド飛行能力を求めんのよ」

飽きれ顔でそう言う月夜だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る