ごじゅ〜ねン。

いつものバス停にて――


「か、かさねがけっ⁉︎」

イブキが缶にはいったスナック菓子の画像を見ながら、そんな声を上げた。


「サワ〜クリ〜ムオニオンとハラペニョ〜ラオニオンとうましおをサンマイかさねてたべるとおいし〜……う〜みゅ……」

イブキは三枚目のチップスを重ねた姿をイメ〜ジする。


「なんかイタいコ〜ゲキにはバフかさねがけするナイトみたいな……」

そんなよくわからない事を言いながら、続きを読み進める。


「さらにいまゲンテ〜ハンバイのチ〜ズオニオンをくわえてヨンマイとか……クチにはいんないよ」

イブキがそんな事を言っている隣では、


「抽選でもらえるマックが五〇年タダになる二四金のスマホケ〜スっ⁉︎」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事に食いついていた。


「この金のスマホケ〜スを見せればマックの食べ物タダっ!」

読み込まれたキンキンに光るスマホケ〜スの画像を見ながら、


「すっごいわね! もし信長が聞いたら敦盛踊ってるとこだわ!」


「イブキさんならうっちゃうかな〜」


「え〜! 五〇年毎日ハンバ〜ガ〜よ!」


「もうバツゲ〜ムにかんじるよ」


「この世の極楽じゃない」


「そっかな〜」


「あぁ! これ応募資格あるのアメリカの人だけだ!」

この後、なんとかアメリカ人になる方法を探す月夜だった。

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