めとろン。

いつものバス停にて――


「ついにライシュ〜かぁ〜……」

イブキがゲ〜ム系ニュ〜スを見ながら、そんな声を洩らした。


「モンハンとのコラボにパゴスへんのついか。ぜんかいのアネモネはケッコ〜たのしめたからつぎもキタイだよね。リオレウスそ〜びもわりとカッコいいし、はやくライシュ〜になんないかな〜」


「ドラクエもあそびにんがついかされるし、しばらくはオンゲ〜があつそ〜」

イブキがそんな風に滾っている隣では、


「いまはやりのパ〜カ〜?」

月夜がオシャレ系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「ん〜? 普通のパ〜カ〜だけど、こんなの流行ってるのかしら?」

そんな事を洩らしつつ、下のほうにある商品レビュ〜を読む。


「ふ〜ん……なんかやたら高レビュ〜多いわね。うわっ! しかもコレ一六〇〇〇円もすんだっ⁉︎」


「おぉ! メトロんンせ〜じんのパ〜カ〜」

イブキが月夜のスマホ画面を覗きこみ、そんな声を上げる。


「なのそれ?」


「しんないの? ちゃぶだいセ〜ジン」


「ちゃぶだい?」

月夜はちゃぶだいを前に胡座で座った宇宙人をイメ〜ジする。


「なんてアホっぽい光景……」


「たぶん、そのソ〜ゾ〜どおりだよ。イブキさんもこのパ〜カ〜ほし〜かも?」


「えぇ! こんなんほしいの?」


「う〜みゅ……たしかにメトロンになるとまえがみえないのがね〜」

イブキが注意書き見ながら、


「いや。ウチが言いたいのはそ〜じゃない」

月夜メトロン星人になりきった画像を見ながらそう言うのだった。

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