ぜんブ。

いつものバス停にて――


「チェ〜ン店のウナギ食べ比べか〜……」

月夜が牛丼チェ〜ン店や弁当屋のウナギを食べ比べてみたという記事を読みながら、


「四社の中で値段が高いのはなか卯、安いのは吉野家で一〇〇円差――う〜ん……結構大きいかな〜」

四つのウナ丼画像を見ながら、


「四位は吉野家! 意外ね。丼物といえば〜みたいなトコあったのに、身崩れやすく、タレの味が強すぎてウナギ感がないか〜結構、酷評されてるわね〜。一回食べてみないと……」

強く頷き読み進める。


「三位はほっともっと――ボリュ〜ムがあって脂ものっているが身が硬い、タレにアルコ〜ル臭は苦手な人にはきつい――これも食べてみないとね〜」


「二位はすき家。クセが少なく柔らかな身に甘さダレが絡むと絶品か〜是非食べとかないとねっ!」


「一位はなか卯。なか卯とすき家は同じグル〜プなのでウナギじたいは同じ。ふっくらとしたウナギにしつきくないタレと香ばしい仕上がりで一位の理由。これは三回ぐらい食べないとわかんないかな〜」

瞳をウナギしながら、そんな事を言っている月夜に、


「けっきょく、ぜんぶたべんじゃん」

飽きれ顔でそう洩らすイブキだった。

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