れんきんじゅツ。
いつものバス停にて――
「サメになってオ~アバレするカイヨ~ハンティングゲ~ムかぁ~」
イブキがゲ~ム系ニュ~スの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「ウミのそこにしずんでしまったおテラやトシ、ヒョ~ザンの4シュルイのステ~ジをサメになってタンサク。お~きなクジラをかったり――」
「む! クジラ肉」
「たべられないから」
なぜは反応した月夜にそう返すと「食べられないのか……」と洩らした後に興味を失う。
「ほかにもキョ~ボ~なボスザメやダイオ~イカといったモンスタ~もハンティングできる! いいね! おもしろそ~」
イブキがそんな事を言っている隣では、
「ふ~ん……ピザ屋で一枚買うと、二枚無料ね~……最近、多いわよね~こ~ゆ~の……」
月夜がまたか~といった表情でグルメ系アプリの中にあった、某ピザ屋のイベントを見ていた。
「ん? 一枚買って、二枚無料?」
猛暑の中で処理能力が落ちている月夜の脳が必死に事態を理解しようとする。
「二枚買うと、一枚無料よね?」
そんな事をいいながらスマホ画面を見直す。
「一枚買うと、二枚無料っ!? なにこれっ!? 間違いよね? これだと一枚の値段で三枚もらえる事になっちゃうわよっ!!」
月夜が信じられなといった表情で、
「一枚買ったら二枚ついてきて三枚になる――錬金術じゃないっ!!」
月夜は『ぱん』と両手を合わせて合掌するかのようなポ~ズをしながら、そんな事を言っていると、
「アツいモンね~」
イブキが残念な娘を見るような視線でそう洩らすのだった。
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