ひ〜ロ〜。

いつものバス停にて――


「う〜みゅ……100カイってながいなぁ〜……」

イブキがスマホゲ〜ムを夢中で操作しながら、


「やっぱしロ〜グダンジョンはたのし〜! これチケ〜はかわんないけど、アイテムやモンスタ〜はいちかわるのがいいね! あとエレベ〜タ〜とかでいっきにサイゼンセンとキョテンがいけるし。100カイのホテルのサイジョ〜カイにとまったらゾンビパニックになって、イッカイまでおりる。なかなかシンプルでおもしろいゲ〜ムだよね」

イブキがそんな風に攻略を進めている隣では、


「ニク? 肉戦隊?」

月夜が戦隊ヒ〜ロ〜っぽい画像を見ながら、そんな事を言っていた。


「肉関連企業五社を集めて結成された戦隊。あのファミレスがレッドを担当ガストレッドかぁ〜……種類は多いわよね〜ファミレスといったらここみたいなのあるし、チ~ズはいってるハンバ~グ好きだなウチ」

 そんな事をいいながら続きを読み進める。


「ケンタホワイトっ! なにがホワイトわっかんないケド、今食べほ~だいで熱いケンタっ!!」

 白いキャラの画像を見ながら、


「モスグリ~ン……うん……野菜ねヘルシ~ね。最後は松屋イエロ~! きたわね、カレ~のイエロ~かな? どっちかってゆ~とすき家のがカレ~って気がするケド……まあ、いいか」


「とにかくこれで――ガストレッド、ヨシノオレンジ、ケンタホワイト、松屋イエロ~……あれ? あと一個? ええ~っと……モスグリ~ンだったわよね? 肉以外は自信ないや……」


「オレンジいるのにイエロ~もいんの?」

 イブキがそう口を挟んでくる。


「そ、それは……」


「オレンジはいらなくない?」


「牛丼はいるっ!」

 そこは譲れない月夜だった。

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