あんゴ〜。

いつものバス停にて――


「今年のトレンドは水玉模様か〜」

月夜がオシャレ系ニュ〜スを見ながら、そんな声を洩らす。


「大人可愛いハイセンスな水玉コ〜ディね……」

月夜はライトブル〜の水玉模様がはいったワンピを着たモデルさんの画像を見ながら、


「ウチがこ〜ゆ〜のは……」

自分が着てるところをイメ〜ジして、そんな声を洩らす。


「夏コミまで一月だし、服買ってる余裕あるかな〜? フリマアプリで可愛いのでてるといいケド……」

月夜がそんな事を言っている隣では、


「な、なんだって〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ⁉︎」

イブキが地球滅亡を聞かされた某編集者のような声をあげていた。


「あのぜんぜんヒミツじゃないけど、ヒミツけっしゃのフリ〜メイソンがナゾのアンゴ〜をハッピョ〜したっ⁉︎ ぬう……これはなにかがはじまるヨカン」

怪しげな記事を読みながら滾らせるイブキ。


6288 1918 2237 130002

6289 1945 2166 100221

6290 1789 2226 1111111


「なんだろ? これ??」

数字の列を見ながら首を傾げるイブキ。


「なにこれ?」

イブキのスマホを覗きみた月夜が口をはさんでくる。


「ヒミツけっしゃのアンゴ〜」


「え〜! こんなん宅急便の問い合わせ番号でしょ」


「たしかにそ〜みえるけど……」

そういう風に言われるともうそうとしか見えなくなってくる数列だった。

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