か〜ル。

いつものバス停にて――


「今年の丑は七月の二十日か〜……」

月夜がウナギの広告が踊りまくるグルメ系アプリを見ながら、そんな声を洩らす。


「また大量に廃棄になんないといいケド……」

月夜が捨てられるウナギの山をイメ〜ジしながら、


「クリスマスケ〜キみたいに売れ残りそうなら安く売ればいいのに〜」

月夜がそんな事を言っている隣では、


「ネオジオ、7ガツの24カかぁ〜……12420エン、ちょっとたかいなぁ〜。シュ〜ロクされてる40タイトルもウチではぜんぶゲンエキだし〜――たださがすのメンドイんだよね〜」

イブキがハ〜ドごとに区分けされたソフト保管部屋を思い出しながら、そんな事を言っていた。


「このまえもシンモモデンをやりたくなってSFCかPSにしよ〜かまよったんだよね〜……スリのギンジがリダツするまでレベルあげまくるのがコツなんだよね〜ギンジがいなくなるとナンイドがハネあがんだよ〜」

イブキがゲ〜ム系ニュ〜スを見ていると、


「ん? いまはニシのホ〜でしかたべるコトができないカ〜ルがコンビニにあるっ⁉︎」

イブキが下記にあった、そんな記事に食いついた。


「ファミマのやわらかチ〜ズスナックがカ〜ルとまったくおなじっ⁉︎ これはチョ〜サがひつよ〜だねっ!」


「フツ~にネット通販で買えばよくない?」


「わかってないな~。おみせにいって、そこでみつけるのがいいんだよっ!」


「そ~ゆ~モンなの?」

 イブキのよくわからない価値基準に首を傾げる月夜だった。

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