さんでィ。

いつものバス停にて――


「牛丼チェ〜ン三社の朝食メニュ〜食べ比べ?」

月夜がグルメ系アプリの中にあった、そんな記事を読んでいた。


「たまごかけご飯と小鉢ぐらい〜、ハムエッグ定食とかもあるのね〜……これって全部に牛丼ついててこれが出てくるのよね?」

朝食にピッタリのタマゴとご飯、パンの画像を見ながら、なぜか当然のようにそんな事をいう月夜。


「牛丼屋さんだもん。席に座ったらとりあえずお茶と牛丼が無条件で出てくる感じよね?」

もはや店員に月夜=牛丼という対応をされている事に気付かず、そんな事をいっている隣では、


「グ〜グルマップやいくつかのチズにのってるのにゲンチにいくとなにもないマボロシのシマっ⁉︎」

イブキがそんな記事を読んでいた。


「キカイではカクニンできるけど、ヒトにはニンシキできないシマなのかな? きたセンチネルと〜みたいにカクリされたシマかもしれないっ⁉︎」

そんな事を言うイブキに、


「ただのミスでしょ?」


「わっかんないよ。みちにケンキュ〜しててブタとウシとニワトリのキメラがいるかもしんないよ」


「行きましょ! ど〜やったら行けるの?」

月夜がバス停の時刻表を見ながら、


「バスではムリだとおもうよ」

豹変ぶりに呆れながらそう洩らすイブキだった。

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