あいス。

 いつものバス停にて――


「ほ~ほ~セブンのマカロンアイスがおいし~かぁ~……」

イブキが日中の温度上昇とともに増えてきた、アイスの話題を集めていた。


「アジのシュルイはぁ~……チョコとフランボワ~ズ? なんかハイソなかんじがするっ!」

 イブキはモミアゲが巻かれたお嬢様の姿を思い浮かべる。


「フワンボワ~ズはベリ~あじ、バニラアイスとまざるとイチゴミルクのようなあじわいにっ!? いいじゃん! いいじゃん!! チョコはややビタ~なアジ……う~みゅ……レヴュ~をみるかんじじゃ、イブキさんのこのみにあうのはフラン――フランボ――フラボのほうかな~」

 何回も噛んだ末にそんな風に短縮する。


「おぉ! こっちではロ~ソンでアイス10エンびきっ!? ク~リッシュやパルムかっとこかな~?」


「こっちではサ~ティワンがダブルアイス31パ~セントびきっ! ダブルアイスもいいな~」

 イブキは二つ重なったアイスの画像を見ながら、


「ね~ね~月夜」

 隣で鶏すきやき丼の画像を見ながらウットリしている月夜に話しかけるイブキ。


「ん~……なに?」


「キョ~KFCいかない?」


「えっ! 今の流れは絶対サ~ティワンだと思ったんだケド……」

 まさかの誘いに驚く月夜。


「まあ、アンタがチキン食べたいなんて珍しいし行こっか」


「いや~。チキンはど~でも、このカ~ネルモナカがたべたいっ!」


「ケンタ行ってチキン食べないのっ!?」


「うん! モナカたべるっ!!」

 キリっとした表情で言い切る、アイスLOVEなイブキだった。

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