かいメ〜。

いつものバス停にて――


「一〇円のラ〜メンっ⁉︎」

グルメ系アプリを読んでいた月夜がそんな声を上げる。


「四月二四日の午前一〇時から十一時の間に幸楽全店から一〇〇名先着限定に――う〜ん……火曜日めっちゃ平日ね〜……フツ〜に考えたらいけないわよね〜……」

月夜はどうやったら誰にも気付かれずに学校を抜け出し、再び戻ってこれるかを考え始める。


「新メニュ〜だし……なんとかなんないかな〜……」

月夜が影武者や高速移動トリックなどを考えている隣では、


「みなみアフリカのあるクニがコクメ〜をヘンコ〜?」

イブキがそんなタイトルの記事を読んでいた。


「スワジランドをエスワティニにヘンコ〜かぁ〜……このキジはど〜でもいいけど、スワジランドがスマホのヨソクへんかんにでてくんのにおどろいたよ」

そんな執筆者とは関係のないトコに驚くイブキ。


「まあ、どっちもイブキさんにとってはカンケ〜せ〜うすいからいいけどね〜……でも、もしジブンでコクメ〜かえられるんなら……」

イブキは少し思案した後、


「やっぱし『セガ』はいれたかな~。『シンセ~セガテ~コク』とかいいなっ!」

 イブキが一億二千万人から総ツッコミを受けそうな事を言う。


「なにいってんのよっ! 日本の国名を代えるならソウルフ~ドな『牛丼』でしょ! 漢字二文字で違和感もないし」

 月夜も負けず劣らずの無茶な事を言う。


「え~! たべものがクニのなまえなんてヘンだよっ!」


「アンタのゲ~ムメ~カ~のなまえをいれるほうが変よっ!」

 どっちも大差ない事に気付かないまま言い合いを始める二人だった。

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