しゅんさツ。
いつものバス停にて――
「メガドラふっかつかぁ〜……」
イブキがゲ〜ム系ニュ〜スの中にあった、そんな記事を読んでいた。
「でも、セガのコトだからどっかでわらいとゆ〜か、オチとゆ〜か、なんかやるよね? シュ〜ロクソフトがソニックのみとかぷよぷよのみとか、あのケッテ〜ダにかけるセガらしさをケイショ〜してほし〜」
そんな妙な期待をしているイブキは下記の関連項目に、
「メガドラふっかつにサタ〜ンとドリキャスのふっかつをのぞむコエ? ドリキャスはゲンエキなのになにいってんだろ? でもノ〜テンちょくげきのセガサタ〜ンはふっかつしてほし〜な〜。またブル〜ディスティニ〜でジオンをあいてにムソ〜したいっ!」
イブキが蒼いジムを思い起こしている隣では、
「…………」
月夜が口から白いモヤを出しながらバス停に引っかかっていた。
「どしたの月夜?」
ただならぬ様子にそう声をかけるイブキ。
『あのね。一二時にビックマックソ~ス売り出されるから、ずっとパソコンの前で待ってたの』
意外にハスキ~な声で答えたのは月夜が口から出している白いモヤだ。
『五分前からF5キ~連打しても……連打しても連打しても……』
あとは壊れたオ~デォオ機器のようにその言葉を繰り返すだけだった。
「そっか、そっか。まっ、ニンキのしょ~ひんじゃシカタないよね」
ポンとバス停に寄りかかる月夜の肩に触ると、そこからヒビが入り次の瞬間には真っ白な灰となって崩れ去る!
「そ、そこまでショックなのっ!?」
灰は春の強風に攫われ学校の方へと向かった。
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